水牛のボディコンディションスコア(BCS)は、他の家畜種と一点で異なります。水牛には、水牛で開発され超音波で検証された独自のシステムがあります。乳牛では尺度が国によって異なる場合があり、小反芻家畜では査読付き文献に定義表が存在せず、肉牛では規範的ガイドラインがスコア定義を示していません。水牛ではそのいずれも当てはまりませんが、別の問題が生じます。尺度は乳牛と同じ(1〜5)ですが、目標値は同じではありません。以下では、水牛固有の8つのチェックポイント、目標値が3.50〜3.99の範囲に集まる理由、ルーメン充満度が測定をどれだけ曖昧にするか(アナトリア水牛で測定されています)、そして繁殖における真のボトルネックがコンディションではなく発情の発見であることを扱います。文献が支持しない、あるいは慎重に読むべき主張については別に検討します。
乳牛の目標値を水牛へ持ち込まないこと
どちらの畜種でも尺度は1〜5であるため、誤りは目に見えません。しかし分娩時の目標値は、乳牛で3.0〜3.25、水牛で3.50〜3.99です。乳牛の目標値で管理された水牛は、およそ0.5単位不足したコンディションで分娩します。
発情カレンダー(水牛対応) 妊娠カレンダー(水牛対応)1. 種特異的で検証されたシステム
Alapati ら(2010)は、ムラー種水牛でBCSシステムを一から構築しました。この研究の設計は、指標がなぜ信頼できるのかを理解するうえで重要です。まず屠殺した水牛50頭で解剖学的評価を行い、次に生体200頭でシステムを検証し、最後に各スコア10頭ずつ、計50頭の水牛で超音波により脂肪蓄積を測定しました。
検証結果は強固です。スコアが上がるにつれ脂肪蓄積も増加し(p < 0.01)、BCSと超音波で測定した脂肪蓄積の相関はr = 0.854、BCSと枝肉脂肪蓄積の相関はr = 0.860でした。
開発者自身による根拠。
Alapati ら(2010)は、乳牛向けに開発されたBCSシステムは両種間の構造的および機能的差異のため、水牛の評価には適さない可能性があると記しています。この記述は仮定ではなく、研究の基本的な根拠を要約したものです。小反芻家畜および肉牛の側では定義表を普及資料から取らざるを得ませんでしたが、水牛には査読付きで種特異的、かつ超音波で検証された出典があります。
2. 解剖学的根拠
牛のシステムが移せない理由は抽象的ではなく、手で感じられるものです。Alapati ら(2010)は、水牛が牛と三点で異なると報告しています。
- 腰椎の棘突起はより細くとがっています — 牛では幅広く鈍いです。
- 骨盤の計測値がより大きいです。
- 肋骨の湾曲がより強いです。
第一点の実践的帰結は直接的です。とがった突起は、同じ厚さの脂肪被覆の下であっても指にはより鋭く感じられます。したがって牛の習慣で評価する人は、水牛を系統的に実際よりやせていると判断しがちです。ここでの誤りは指標にあるのではなく、評価者が種間の解剖学的差異に十分に較正されていないことにあります。
3. 同じ尺度、異なる目標値
小反芻家畜では0〜5と1〜5、肉牛では1〜9と1〜5が混同されることがありますが、これらの混同は文中で識別できます。1〜5尺度に7という値は存在しないからです。一方水牛では尺度の範囲が乳牛と同一であるため、そのような手がかりがありません。
水牛と乳牛は同じ1〜5尺度を用いますが、分娩時の目標値は異なります。
乳牛では分娩時の最適BCSは3.0〜3.25です(Edmonson ら1989のチャートに基づく確立した目標値)。水牛では Alapati ら(2022)が、分娩時に3.50〜3.99の範囲にあった個体が4群のうち最も良好な成績を示したと報告しています。差はおよそ0.5単位であり、いずれの値も1〜5の範囲に収まるため、文中に識別の手がかりがありません。乳牛の目標値で管理された水牛群は、系統的に不足したコンディションで分娩します。
3.1 刻み幅も変わる
同じ1〜5の範囲であっても、公表されたシステムは異なる分解能で区切られています。
| システム | 範囲 | 刻み | 出典 |
|---|---|---|---|
| ムラー種水牛(種特異的、超音波検証済み) | 1〜5 | 0.5 | Alapati ら(2010) |
| ニリラビ種水牛(評価者一致度を検証) | 1〜5 | 0.25 | Magsi ら(2022) |
| アナトリア水牛(ルーメン充満度との関係) | 1〜5 | 記載なし | Atasever ら(2020) |
| 肉用水牛(福祉基準) | 1〜9 | 1 | Certified Humane — Beef Water Buffaloes |
Alapati ら(2010)のシステムは0.5刻みを用いるため、実際には9段階の尺度のように機能します。これは1〜9尺度との混同を招きます。9段階であることは9点であることを意味しません。肉用水牛の福祉基準で用いられる本来の1〜9尺度では目標範囲は4〜6であり、これらの数値は1〜5尺度には移せません。
4. 8つのチェックポイント
牛では一般に6か所が評価されます。Alapati ら(2010)は水牛で8つの骨格チェックポイントを定義し、そのうち3つは直接くぼみの領域です — つまり評価されるのは骨突起そのものではなく、二つの突起の間の空間がどれだけ充実しているかです。
| # | チェックポイント | 何を評価するか |
|---|---|---|
| 1 | 尾根部から坐骨端まで | 脂肪の充実度 |
| 2 | 腰椎の棘突起 | 鋭さ — 水牛では細くとがっている |
| 3 | 棘突起と横突起の間のくぼみ | くぼみの深さ |
| 4 | 腰椎の横突起 | 先端の下に指が入るか |
| 5 | 第12肋骨と第13肋骨の間 | 肋骨の被覆 |
| 6 | 仙骨稜 | 明瞭さ |
| 7 | 仙骨稜と腰角の間のくぼみ | くぼみの深さ |
| 8 | 腰角と坐骨端の間のくぼみ | くぼみの深さ |
8点のうち3点がくぼみであることは、このシステムがどこに重みを置いているかを示します。これは牛で慣例的な「突起は触知できるか」という問いとは別の注意を要します。水牛では骨そのものと同じくらい、二つの骨の間がどれだけ充実しているかが採点されます。くぼみがこれほど重視される生理学的理由を説明した研究は本調査では見当たりませんでした。確かなのは、指標がそれらを個別に数えているということです — したがって評価の際に飛ばしてはなりません。
5. 評価者の一致度には訓練が必要
Magsi ら(2022)は、ニリラビ種水牛で1〜5尺度を0.25刻みで用い、評価者間および評価者内の一致度を測定しました。所見は二面的です。一致度は当初十分ではありませんでしたが、生体を用いた訓練の後に相当な(substantial)水準まで上昇しました。
実践的な意味は明確です。水牛において0.25刻みの尺度は、訓練を受けていない観察者が識別できるより細かい分解能を要求します。自ら群を評価する生産者にとって妥当な進め方は、0.5刻みから始め、一致度が得られてから分解能を上げることです。同じ個体を2週間の間隔で2回評価し、同じ値が出るかを確かめることが、この較正の最も簡便な形です。
6. ルーメン充満度が測定を曖昧にする — アナトリア水牛で測定された
トルコの観点から到達できる主要な研究がこれです。Atasever、Erdem、Okuyucu(2020)は、中部黒海地域の4農場で66頭のアナトリア水牛を2つの指標で併せて評価しました。ボディコンディションスコア(1〜5)とルーメン充満度スコア(1〜4。低い点は比較的空のルーメンを意味します)です。
BCSとルーメン充満度の間に中程度の相関:r = 0.536。
これは2つの指標が分散の約29%を共有していることを意味します(r² ≈ 0.29)。すなわちコンディションスコアは、個体の真の脂肪蓄積のみならず、その時点でルーメンにどれだけ飼料があるかもある程度読み取っています。同じ研究では、BCSもルーメン充満度も、農場・産次・泌乳ステージといった非遺伝的要因の影響を受けていませんでした — つまり観察された関係はこれらの要因の見かけ上の産物ではありません。
実践への翻訳はこうです。群は常に同じ時刻に、給餌に対して同じ位置で評価してください。朝の給餌直後に評価した群と夕方に評価した群は比較できません。これは肉牛の稿にあった「絶食(シュリンク)はスコア1つ分を動かしうる」という注意の、水牛で数値として測定された版です。
7. 目標値:最適な範囲、そして両方向の罰
Alapati ら(2022)は、ムラー種水牛を分娩時のBCSにより4群に分け、分娩後の成績を比較しました。3.50〜3.99の範囲がすべての指標で最良でした。
| 指標 | 最良群:BCS 3.50〜3.99 |
|---|---|
| 卵巣活動の再開 | 29.33日 |
| 分娩後発情までの期間 | 46.66日 |
| 空胎期間 | 58.83日 |
| 受胎あたり授精回数 | 1.50 |
| 初回授精受胎率 | 66.66% |
| 繁殖効率 | 90.64% |
| 18週までの総乳量 | 1,658.67 kg |
| 305日推定泌乳量 | 3,187.3 kg |
| ピーク乳量 | 16.5 kg |
比較された他の3群:2.50〜2.99 · 3.00〜3.49 · 4.00〜4.49。
ここで留意すべき点は次のとおりです。3.50〜3.99の範囲は、下位の2群より優れていただけでなく、上位の4.00〜4.49群よりも優れていました。つまり水牛では関係がU字曲線であり — 過剰なコンディションも罰をもたらします。これは肉牛とは明確に異なります。肉牛では支配的なリスクは不足したコンディションであり、目標は「5以上」という下限の形でした。水牛では目標は範囲であり、乳牛のU字曲線に似ています — ただし範囲そのものは乳牛より上にあります。
Alapati ら(2020)は同じ個体群でBCSと乳生産指標の関係を別途扱い、Gamit ら(2016)はスルティ種水牛で分娩後発情までの期間とBCS、乳量、血液生化学との関係を検討しました。品種は異なり、方向は同じです。
7.1 目標値が乳牛より上にある理由は何か
出典は目標値が何であるかを述べていますが、なぜそこにあるのかは述べていません。以下の評価はしたがって推論であり、測定された知見ではありません — ただし現場で論理を組み立てる助けにはなります。
水牛乳は牛乳よりも明らかに脂肪が多いです。その直接の帰結は、同じ1リットルの乳とともに体から出ていくエネルギー量が水牛では大きいということです。したがって「1日15リットル」は、水牛では乳牛よりも大きなエネルギーの流出を意味し、泌乳期間を通じて体の蓄えにかかる負荷もその分増します。分娩時の目標値が0.5単位上に位置することはこの図式と整合的です。水牛はより満たされた貯えで泌乳期に入る必要があるのです。
この組成はトルコでも地域的に研究されています。Göncü と Gökçe(2025)は、オスマニエ県におけるアナトリア水牛の乳生産特性と脂肪酸組成を扱いました。上記の推論を数値化するために必要なのは、同一群でBCSとエネルギーバランスを併せて追跡することです — その研究はまだ存在しません。
8. 繁殖における真のボトルネックはコンディションではなく発見
水牛と牛の最も明確な違いはここに現れます。BCSは単独では十分な指標ではありません。
Banu ら(2012)は、分娩後の水牛23頭で乳中プロゲステロンELISA法により卵巣周期を追跡しました。結果は次のとおりです。17頭で47の排卵周期が確認されましたが、発情が一度でも観察できたのは13頭のみ — 発情発見率は28%でした。分娩から最初の黄体活動までの期間は41〜123日、最初に観察された発情までの期間は83〜135日でした。
周期が始まっていても、観察では検出できない場合があります。
同じ論文で引用された Shah らのデータによれば、水牛における無発情または不明瞭な発情の発生率は6%から73%の範囲で報告されています。この幅の広さそれ自体が一つの知見です。10倍を超える不確かさです。実践的帰結はこうです。水牛でコンディションを目標に持って来ることは必要ですが十分ではありません — 周期が始まっていても発見できなければ、カレンダーは結局ずれます。測定(乳中プロゲステロン、雄の近接、系統的観察)はコンディション管理の不可分な伴侶です。
同じ研究のBCSに関する所見は期待される方向です。より良いコンディションの水牛は分娩から発情までの期間をより短く終え、より多く乳を出しました(p < 0.05)。著者らの結論は、良好なコンディションが水牛における周期再開の指標となりうるということです。
一つの所見は直観に反し、慎重に読む必要があります。分娩後により遅く周期に入った水牛では、見逃された発情の数が少なかったのです(p < 0.05)。これは遅く周期に入るのが良いという意味ではありません。おそらく早期には観察がより難しく、最初の周期がより静かに進むことを反映しています。単一研究の部分集団の所見として提示すべきです。
8.1 季節の影響を考慮する
水牛の繁殖は牛よりも顕著な季節性を示すことがあります。Zicarelli(2019)は、家畜化された乳用水牛の繁殖成績を改善する取り組みをこの枠組みで扱っています。これがコンディション管理と交わる点は実践的です。放牧地および粗飼料品質の季節曲線と繁殖季節が重なると、コンディションの損失と低い繁殖成績が同じカレンダーの窓に集まります。
トルコではアナトリア水牛は主に小規模な家族経営と地域的な集積のもとで飼養されています。Yılmaz、Şahin、Elsabagh(2021)はイグディル県でこれらの実践を記録しました。この構造では評価を行う人は通常経営者本人です — したがって指標が単純で反復可能で0.5刻みで適用できることは、理論的な精密さよりも価値があります(第5節参照)。
9. コンディションは管理可能な要因の一つにすぎない
Kumar ら(2020)は、現場条件下で375戸の575頭のムラー種水牛から分娩後無発情期間(PPAI)と他38の変数を収集しました。検討した研究のなかで最大の標本を持つのがこれであり、その所見はBCSの位置づけを明確にします。
| 分娩後無発情と有意に関連した要因 | 有意性 | 種類 |
|---|---|---|
| 骨盤帯スコア(BCS構成要素) | p < 0.0001 | コンディション |
| 産次 | p < 0.0001 | 個体に属する |
| 畜舎の清潔度 | p < 0.001 | 管理 |
| 雄の近接 | p < 0.005 | 管理 |
| 胸囲(BCS構成要素) | p < 0.05 | コンディション |
2点が目を引きます。第一に、コンディションは単一の合成スコアとしてではなく、その構成要素を通じて有意でした — 最も強い関連は骨盤帯スコアにありました。これは Alapati のシステムが8点を個別に定義していることと整合的です。水牛では「総合スコア」が情報の一部を平均に溶かしてしまっている可能性があります。
第二に、そして実践上より重要なことに、畜舎の清潔度と雄の近接も有意でした。群の分娩後無発情を短縮したい生産者には飼料以外のてこもあるということです — しかもそれらは通常より安価です。雄の近接の効果は、発情発見の難しさ(第8節)と併せて読むとさらに意味を持ちます。
10. 移行期と代謝状態
Delfino ら(2018)は、多産のムラー種水牛37頭を妊娠末期30日間と分娩後最初の70日間にわたり追跡しました。個体は分娩時のBCSにより2群に分けられ、同一の環境、給餌、管理条件下で飼養されました。
著者らの結論はこうです。水牛は移行期において代謝状態に応じて酸化ストレスに変動を示し、分娩時に高いコンディションにあり脂質をより多く動員した個体では、酸化状態の変化がより顕著であったが、生産成績はより良好であった。
限界:Delfino ら(2018)の抄録には公表された不整合があります — そこから群ごとの数値を引用すべきではありません。
抄録では群が「BCS > 3.5 = 高コンディション(HBCS、n = 17)」「BCS ≤ 3.5 = 低コンディション(LBCS、n = 20)」と定義されています。しかし直後に示される平均値は定義と矛盾します。HBCSが2.98、LBCSが4.21です。すなわち高コンディション群の平均が低く、低コンディション群の平均が高く見えており — ラベルが入れ替わっています。研究の質的結論(高コンディション → 脂質動員の増加 → より顕著な酸化変化、しかし生産はより良好)はそれ自体整合的です。しかしこの抄録から群ごとの数値を引用することは誤りに導きます。全文の表を確認せずにこれらの値を用いるべきではありません。
11. トルコ:アナトリア水牛
アナトリア水牛は河川型水牛の地中海タイプに属し、トルコでは地域的な集積のもとで飼養されています。BCSに関する状況を正直に述べればこうです。アナトリア水牛でBCSを直接の主題とした、私が到達できた唯一の研究は Atasever ら(2020)であり、それも目標値ではなくルーメン充満度との関係を扱っています(第6節)。
地域文献の残りはBCSの周辺に位置しますが、それを中心に据えてはいません。
- Yılmaz、Şahin、Elsabagh(2021)は、イグディル県におけるアナトリア水牛飼養の現行実践を検討しました。
- Göncü と Gökçe(2025)は、オスマニエ県におけるアナトリア水牛の乳生産特性と脂肪酸組成を扱いました。
- Erdem、Atasever、Okuyucu(2024)は、アナトリア水牛の雌における乳量損失と歩行スコアの関係を明らかにしました — コンディション以外の身体スコアと生産性の結びつきを示す地域的な一例です。
- Akkulak と Kul(2023)は、母牛の乳量と乳組成が子牛の出生時体重と成長成績に及ぼす影響を検討しました。
- Çinkaya と Tekerli(2023)は、1歳のアナトリア水牛子牛における体測定値と超音波で測定した枝肉形質の遺伝を研究しました — つまり超音波に基づく組織測定はトルコのアナトリア水牛で既に実施可能です。
3.50〜3.99という目標値はムラー種由来であり、アナトリア水牛では検証されていません。
目標値を与える研究(Alapati ら、2022)はインドでムラー種水牛において実施されました。ニリラビ種のデータはパキスタン由来です。アナトリア水牛は異なる生産環境、異なる生産水準、そして主に小規模な家族経営のもとで飼養されています。目標値を出発点として受け取ることは妥当です。地域的な検証研究が行われるまで確定した閾値として提示することは妥当ではありません。Çinkaya と Tekerli(2023)が示すように、必要な手法(超音波)は国内に存在します — 欠けているのは、アナトリア水牛でBCSを脂肪蓄積に対して検証する研究です。
12. 文献の状況とその限界
畜種間で出典数を比較するのは誤解を招きます。しかし根拠基盤の広さについては明確であるべきです。水牛のBCS文献は牛に比べて限られており、2点に集中しています。
- 品種の集中:手元にある目標値および検証研究のほぼすべてがムラー種(インド)とニリラビ種(パキスタン)に由来します。
- 検証の集中:指標を脂肪蓄積に対して検証した唯一の基礎的研究は Alapati ら(2010)です。この研究は強固ですが(r = 0.854 および 0.860)、独立した追試は本調査では見つかりませんでした。
これは指標を使うべきでないという意味ではありません — むしろ水牛には、牛の小反芻および肥育の側にはないものがあります。種特異的で査読付き、超音波検証済みのシステムです。意味するところはこうです。数値は閾値ではなく方向として使い、自分の群の記録を蓄積してください。3.7で分娩した個体が3.2で分娩した個体より良好だと自分のデータで見ることは、輸入された閾値より確かな根拠です。
13. 支持されない、あるいは慎重に読むべき主張
13.1 「水牛もウシ科だから乳牛のBCS表が使える」
システムを構築したまさにその研究陣の根拠により、これは誤りです。Alapati ら(2010)は、乳牛向けに開発されたシステムは両種間の構造的および機能的差異のため水牛の評価には適さない可能性があると述べ、根拠として水牛の細くとがった腰椎棘突起、より大きな骨盤計測値、より強く湾曲した肋骨を挙げています。
13.2 「尺度が1〜5だから目標値も同じ」
実務で最も混同されやすい点の一つです。乳牛では分娩時の目標値は3.0〜3.25、水牛では3.50〜3.99であり、尺度は同じでも目標値は異なります。文中に識別の手がかりが現れないため、他の尺度の混同に比べて見過ごされる可能性が高くなります。
13.3 「水牛では太っていても無害」
Alapati ら(2022)では4.00〜4.49群が3.50〜3.99群より劣っていました。関係はU字曲線です。さらに Delfino ら(2018)は、分娩時に高いコンディションの個体で脂質動員と酸化状態の変化がより顕著であったと報告しています。この点で水牛は肉牛よりはるかに乳牛に似ています。
13.4 「水牛の無発情率はX%である」
出典で報告されているのは単一の値ではなく、6%から73%の範囲です(Shah ら、Banu ら2012を通じて)。10倍を超える不確かさを持つ範囲を単一の数値に還元することは、群の判断を実際より確実に見せます。
13.5 「コンディションを直せば分娩後無発情は解決する」
Kumar ら(2020)ではコンディションの構成要素が有意でしたが、畜舎の清潔度(p < 0.001)と雄の近接(p < 0.005)も有意でした。コンディションは必要なてこですが、唯一のてこではありません。さらに発情発見率が28%と測定された畜種では、周期が始まってもカレンダーを保つには別の作業が必要です。
13.6 「Alapati のシステムは9段階だから1〜9尺度である」
これは正しくありません。このシステムは1〜5の範囲を0.5刻みで区切ります。これは9段階を生みますが、尺度は1〜5のままです。肉用水牛の福祉基準で用いられる本来の1〜9尺度(目標4〜6)と混同してはなりません。ある出典で6や7といった目標値を見た場合、その出典は1〜5を用いていません。
14. 現場での意思決定の順序
| # | いつ | 行うこと |
|---|---|---|
| 1 | 最初に — 較正 | 尺度を1〜5、0.5刻みに固定する。牛の習慣は水牛をやせて見せがちである(細くとがった突起)。最初の1週間は同じ個体を2回評価し、自分の一致度を確かめる。 |
| 2 | 評価のたびに | 群を常に同じ時刻に、給餌に対して同じ位置で評価する。ルーメン充満度とスコアの間に r = 0.536 の相関が測定されている。時刻が変わればデータは比較できない。 |
| 3 | 乾乳期への移行 | 目標範囲(3.50〜3.99)までの距離を見定める。やせていれば介入の時間はここにある。太っていれば目標範囲の上も罰として扱う。 |
| 4 | 分娩 | 評価して記録する。この値が次の泌乳期の乳量と繁殖指標を大きく決める。 |
| 5 | 分娩後 | コンディションの隣に発見を置く。系統的観察、雄の近接、必要ならプロゲステロン測定。畜舎の清潔度もこの一覧に数える。 |
| 6 | 年末 | 自分の群の記録を見る。どの分娩時スコアの範囲が最も短い空胎期間をもたらしたか。輸入された閾値ではなく自分のデータが示す範囲があなたの目標値である。 |
15. 参考文献
- Akkulak, Ö., & Kul, E. (2023). Effects of dam milk yield and milk composition on birth weight and growth performance of Anatolian buffalo calves. Buffalo Bulletin, 42(4), 491-500. doi:10.56825/bufbu.2023.4243982
- Alapati, A., Kapa, S. R., Jeepalyam, S., Rangappa, S. M. P., & Yemireddy, K. R. (2010). Development of the body condition score system in Murrah buffaloes: validation through ultrasonic assessment of body fat reserves. Journal of Veterinary Science, 11(1), 1. doi:10.4142/jvs.2010.11.1.1 (本指標の創始かつ唯一の基礎的検証研究。)
- Alapati, A., Kapa, S. R., & Jeepalyam, S. (2020). Influence of body condition score on milk production parameters of Murrah buffaloes. Journal of Applied Life Sciences International, 23(12), 12-17. doi:10.9734/jalsi/2020/v23i1230200
- Alapati, A., Kapa, S. R., & Jeepalyam, S. (2022). Effect of body condition score at calving on postpartum performance of Murrah buffaloes. Indian Journal of Animal Research. doi:10.18805/ijar.b-4795 (3.50〜3.99という目標範囲の出典。)
- Atasever, S., Erdem, H., & Okuyucu, İ. C. (2020). Interrelationships of body condition score with rumen fill in Anatolian buffalo herds. Pakistan Journal of Zoology, 52(3). doi:10.17582/journal.pjz/20190424120405 (アナトリア水牛でBCSを直接扱った、到達できた唯一の研究。)
- Banu, T. A., Shamsuddin, M., Bhattacharjee, J., & Islam, M. F. (2012). Milk progesterone enzyme-linked immunosorbent assay as a tool to investigate ovarian cyclicity of water buffaloes in relation to body condition score and milk production. Acta Veterinaria Scandinavica, 54(1), 30. doi:10.1186/1751-0147-54-30
- Certified Humane (Humane Farm Animal Care). Beef water buffaloes — animal care standards.(機関の福祉基準 — 査読付き研究ではない。1〜9尺度を用い、目標は4〜6。)
- Çinkaya, S., & Tekerli, M. (2023). Inheritance of body size and ultrasound carcass traits in yearling Anatolian buffalo calves. Archives Animal Breeding, 66(4), 325-333. doi:10.5194/aab-66-325-2023
- Delfino, N. C., Bulcão, L. F. de A., Alba, H. D. R., ほか (2018). Influence of body condition score at calving on the metabolic status and production performance of Murrah buffaloes (Bubalus bubalis) during the transition period. Asian-Australasian Journal of Animal Sciences, 31(11), 1756-1765. doi:10.5713/ajas.17.0223 (抄録の群平均値が群定義と矛盾する — 第10節参照。)
- Edmonson, A. J., Lean, I. J., Weaver, L. D., Farver, T., & Webster, G. (1989). A body condition scoring chart for Holstein dairy cows. Journal of Dairy Science, 72(1), 68-78. doi:10.3168/jds.S0022-0302(89)79081-0(乳牛との比較のため。)
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- Magsi, S. H., Ahmad, N., Rashid, M. A., ほか (2022). Validation of a body condition scoring system in Nili Ravi dairy buffaloes (Bubalus bubalis): inter- and intra-assessor variability. Journal of Dairy Research, 89(4), 382-385. doi:10.1017/S0022029922000723
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