カモミール(Matricaria chamomilla)は、ペットフードで鎮静、消化サポート、抗炎症を目的に使われる植物原料です。主な成分にはアピゲニン、ビサボロール、カマズレンがあり、穏やかな不安軽減、粘膜保護、炎症調整との関連が知られています。獣医ハーブ療法の文脈でも、比較的扱いやすい原料とみなされています。
テクニカルアイデンティティ
| 学名 | Matricaria chamomilla |
| 活性成分 | アピゲニン、ビサボロール、カマズレン |
| 原料タイプ | 植物性 |
| 機能 | 鎮静 / 消化 / 抗炎症 |
| 作用機序 | 一部GABA-A調整に関連 |
| 使用形態 | 乾燥花、抽出物 |
| 議論レベル | 低い |
4/5 品質評価
カモミールは穏やかで多用途な植物原料です。鎮静と消化サポートの文脈で機能的価値がありますが、フード中の量が治療量に達するとは限りません。
なぜ配合されるのか?
- 鎮静: アピゲニンは穏やかな不安軽減作用と関連します。
- 消化サポート: ビサボロールが胃腸粘膜保護や鎮痙に役立つ可能性があります。
- 抗炎症: カマズレンなどが炎症関連経路の調整に寄与します。
- 抗酸化: フラボノイドが酸化ストレス対策に役立ちます。
キク科アレルギーと薬物相互作用
カモミールはキク科(Asteraceae)に属するため、この科に対する感受性がある場合は交差反応に注意が必要です。また、クマリン様成分との関連から、抗凝固薬を使う動物では慎重な評価が望まれます。通常のフード配合量ではリスクは小さいと考えられます。
科学的FAQ
犬にカモミールティーを与えてもよいですか?
無糖で薄いカモミールティーが少量使われることはあります。ただし、治療目的なら獣医師の判断と、できれば標準化された製品を優先するべきです。
参考文献
- Srivastava, J.K. et al. (2010). Chamomile: A herbal medicine of the past with bright future. Molecular Medicine Reports.
- NRC. Nutrient Requirements of Dogs and Cats. 2006.